公開日: 2025年5月19日 - 最終更新日: 2025年5月19日

理想のキッチン作りに欠かせないワークライアングルとは?

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皆さんこんにちは!

北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)の奥野です。

「キッチンってどうやって決めたらいいの?」

「なんとなく選んで後悔したくない!」 

実は、キッチンの使い勝手を左右する大切な要素が“ワークトライアングル”なんです。

・ キッチンでなんだか無駄に動いているなぁ…

新築・リノベーション建築予定でキッチンをこれから入れけれども、家づくりって決めることが多すぎて、本当に大変…失敗したくない

・毎回、新しい情報を見つけるたびに考えが変わる…迷いすぎて、もう誰か正解を教えてほしい!

と思ったことはありませんか?

そんな方のために、今日は『ワークトライアングル』について深掘りし、キッチンづくりの不安を解消できればと思っています!

ワークトライアングルとは?

まず、「ワークトライアングル」とは何か? ですが、冷蔵庫、シンク、コンロの3点を結んだ三角形の動線のことです。料理の動線がスムーズになるように配置するのが理想だと言われています。

この概念は、1920年代にアメリカの産業心理学者がキッチンレイアウトの最適化に関する研究を開始したことに起源を持ち、今でも世界中で採用されています!

理想的なワークトライアングルの条件

3辺の合計距離は360cm〜660cmが理想。

近すぎると動線が窮屈になり、遠すぎると無駄な動きが増えてしまいます。そして、家族構成やライフスタイルに合わせて最適な形を決めるのもとても大事です!

ただ、日本の住宅事情を考慮し、短めの270cm~600cmが適用されている場合も多いです。

目安となる距離

  • シンク ⇄ コンロ:120㎝〜180㎝
  • シンク ⇄ 冷蔵庫:120㎝〜210㎝
  • コンロ ⇄ 冷蔵庫:120㎝〜270㎝

目安として定めてありますが、キッチンのレイアウトによってワークトライアングルの形は異なるため、それぞれの間取りに適した動線を考えることが大切です!

代表的なキッチンレイアウトとワークトライアングルの特徴

キッチンのレイアウトによって、ワークトライアングルの形や動線は大きく変わります。ここでは、代表的なキッチンのレイアウトごとに特徴やメリット・デメリットを紹介します。

ライフスタイルや家族構成に合わせて最適なレイアウトを選ぶことが、快適なキッチン作りのポイントです!

I型キッチン(壁付けキッチン)

📌 ワークトライアングルの特徴
シンク・コンロ・冷蔵庫が一直線に並ぶため、ワークトライアングルが長くなりがちです。

移動距離が増えることで、作業効率が低くなる傾向があります。

メリット

  • 壁面を活用でき、リビング・ダイニングを広く使える
  • 限られたスペースにも設置可能
  • シンプルな動線で、一人での作業に向いている
  • 比較的コストを抑えられる

デメリット

  • 動線が長くなりすぎると作業効率が低下
  • 複数人での作業には不向き
  • 閉鎖的になりやすく、孤立感が出る

👉 ワークトライアングルの理想的な合計距離270cm〜350cm

L型キッチン

📌 ワークトライアングルの特徴
シンク・コンロ・冷蔵庫がL字の2面に配置されるため、ワークトライアングルがコンパクトになります。

そのため、大きなキッチンでも移動距離が短く、作業しやすいレイアウトです。

メリット

  • I型よりも動線が短く、作業効率が良い
  • 壁面収納が増やしやすい
  • 2人以上でも作業しやすい

デメリット

  • コーナー部分の収納がデッドスペースになりやすい
  • キッチンが広すぎると、かえって動線が長くなる

👉 ワークトライアングルの理想的な合計距離270cm〜600cm

U型キッチン(Uの字型キッチン)

U型キッチンの画像

📌 ワークトライアングルの特徴
シンク・コンロ・冷蔵庫が3面に分かれて配置されるため、最もコンパクトなワークトライアングルを実現できます。

作業スペースが広く、効率的なキッチンレイアウトです。

メリット

  • 動線が短く、調理の効率が高い
  • 収納スペースを多く確保できる
  • 複数人での作業にも適している

デメリット

  • 設置に広いスペースが必要
  • 回遊性がなく、動線が制限される

👉 冷蔵庫とシンクを近くに配置すると、より使いやすいキッチンになります。

アイランド型キッチン

📌 ワークトライアングルの特徴
シンクやコンロが中央に配置され、冷蔵庫との動線が自由に確保できます。回遊性があり、複数人での作業もスムーズに行えます。

メリット

  • 開放感があり、ダイニング・リビングとつながりやすい
  • 複数人での作業がしやすい
  • デザイン性が高く、見せるキッチンとしても魅力的

デメリット

  • 広いスペースが必要(回遊動線の確保が必須)
  • 排気ダクトや配管工事が必要で、コストが高い
  • コンロの設置位置によっては、油ハネや匂いが広がりやすい

👉 シンクとコンロを対面させると危険なので、ずらして配置するのがポイント!

ペニンシュラ型キッチン

サンゲツのフロアタイル商品画像

📌 ワークトライアングルの特徴
アイランド型に似ていますが、一方の側が壁に接しているため動線が限定的になります。冷蔵庫との距離によっては、ワークトライアングルが長くなりすぎることも。

メリット

  • 対面式なので、リビング・ダイニングとのコミュニケーションが取りやすい
  • アイランド型より省スペースで設置しやすい
  • 作業しながら子どもや家族の様子を見られる

デメリット

  • 壁側の収納が少なくなり、収納力が不足しがち
  • アイランド型ほどの回遊性はない
  • リビング・ダイニング側に油ハネや匂いが広がりやすい

 

ワークトライアングルを活用する際の注意点 

ワークトライアングルは、活用する際にも注意するべきことがあります。

調理器具の位置・動線が重ならないようにする・正三角形に近い形に動線を考える、の3点は特に重要なので、それぞれ解説します。

①調理器具の位置とのバランスを考える

ワークトライアングルを考えるときは、電子レンジなどの調理機器やゴミ箱の位置も考慮しましょう。実際、調理中に自分がどんな動きをするかをイメージするとうまく設計できます。

ゴミ箱は作業台のそばに設置すると、体を少し横に向けるだけで調理中に出たゴミを捨てられて快適です。

電子レンジなどの調理器具はコンロの近くに設置すると動線が短くなります。

②動線が重ならないように注意を払う

キッチンは調理をする人以外も入ってくるスペースです。動線が重ならないようにするには、冷蔵庫をキッチンの入口に設置しましょう。

1台のキッチンで2人以上が作業をする場合は、2人でワークトライアングルの一辺を120cmより長くするのがおすすめです。

場合によっては自由な動線を実現しやすいアイランドキッチンや外L型キッチンの導入も検討してみてください。

③正三角形に近い方が作業効率が上がる

ワークトライアングルは正三角形に近い形にするほど作業効率がよくなります。

しかし、キッチンの形状によってはきれいな正三角形の軌跡を描くのは難しいので、冷蔵庫とシンクの間が120cm~210cm、冷蔵庫とコンロの間が120cm~270cm、シンクとコンロの間が120cm~270cmになるように設置すると動きやすいキッチンになります。

④快適な導線のための補足情報

人の一歩 = 身長 × 0.45

例えば、身長が160cmの人なら、160 × 0.45 = 72cm。つまり、その人の一歩は約72cmということですね。

⑤キッチンのトップビュー

キッチンを上から見た配置のことなのですが、冷蔵庫 → シンク → 調理スペース → コンロ

の順に配置するのが基本です。これは、料理の流れを考えると分かりやすいですよ。

冷蔵庫から食材を取り出す ➡シンクで洗う ➡調理スペースで作業 ➡コンロで加熱する

この順番に並んでいると、無駄な動きが減って、料理がスムーズになります。

■シンクの幅:60㎝

シンクの幅は、60cmが目安で、これくらいの幅があれば、洗い物も楽にできるし、大きな鍋も洗いやすいですね。

■シンクから調理スペースまでの距離:76㎝

シンクから調理スペースまでは、76cmくらい離れているのが理想です。近すぎると作業スペースが狭くて使いにくいですし、遠すぎると移動距離が長くなってしまいます。

■調理スペースの推奨幅:60㎝〜65㎝

調理スペースは、60〜65cmくらいの幅があると、作業がしやすいといわれています。

まな板を置いたり、食材を広げたりするのに、十分なスペースが確保できますね。

これらのことを踏まえて、自分の身長やキッチンの広さに合わせて、最適なレイアウトを考えてみてください!

ここまで見て「自分のキッチンのワークトライアングルはどうなんだろう?」と思った方、いませんか?

共働きで忙しい家庭なら、限られた時間の中でいかに効率よく料理できるかが大切です。

なのに、キッチンの動線が悪いと 「料理=疲れる」 になってしまいませんか?

料理をしようとすると冷蔵庫までが遠い。

シンクのそばにスペースがなくて、洗った野菜や調理器具の置き場に困る。コンロの周りに物が溢れて、作業スペースが狭い…。

こんなちょっとしたストレスが、毎日の家事を 「面倒だな…」 と思わせてしまうんです。

せっかく注文住宅やリノベーションを考えているのに「素敵なデザインだけど、なんだか使いにくい…」そんな失敗は避けたいですよね。

それに、家事をシェアしたいファミリー層にとっても、ワークトライアングルが悪いと大問題です。

例えば、パートナーがコンロの前に立つと、冷蔵庫への動線がふさがれてしまう。

料理中のちょっとした移動がストレスになり、 「結局一人でやったほうが早い…」 となってしまい、理想の家事分担も難しくなります。

そして、デザインにこだわる方も要注意。

見た目はおしゃれでも、 「あれ? 思ったより収納が足りない…」 と後から気づくことも。

調理器具や調味料が出しっぱなしになり、せっかくの美しいキッチンが雑然としてしまい「どうしてもっと考えておかなかったんだろう…」 と後悔する方も少なくありません。

効率よく動けるキッチンなら、時短になり、料理がラクになる。収納と動線が考えられていれば、片付けもスムーズですよね。

家事をシェアしやすい設計にすれば、家族みんなが気持ちよくキッチンに立てる。

そもそも料理が苦にならず楽しいコミュニケーションの場にすらなります!

…でも 「自分にとってベストなキッチンって、どうやって決めたらいいの?」 そう思いますよね。

 

ワークトライアングルの考え方を知ったとしても、「我が家に合うレイアウトは?」と考えると、正解がわからないですよね。

ぜひ、施工される工務店様にぜひ相談してみてください。

またNOKKIにご相談いただければ、ワークトライアングルの考え方と、ご自身の癖や行動パターン、ライフスタイルに合った導線をご紹介できます!

家づくりって決めることが多すぎて、本当に大変…失敗したくない方も、毎回、新しい情報を見つけるたびに考えが変わる…もう誰か正解を教えてほしいと思ったことがある方もご安心ください。

実は正解はその人その人で違いますので“あなたの暮らしに合ったキッチン”がベストな選択肢をNOKKIは一緒にご提案いたします。

ワークトライアングルの考え方も重要ですが、自分の生活スタイルにぴったりな動線 を見つけることが何より大切なんです。

キッチンが変われば、毎日の料理がもっと楽に、もっと楽しくなる。

今のキッチン、これから作るキッチンに少しでも「使いにくいかも」と感じたなら、ぜひNOKKIにご相談ください。

もしこれからキッチンを作る方、リフォームを考えている方は是非参考にしていただけると嬉しいです!

さらに、現在「一緒にキッチンリフォームしたい方」を募集しています!

 私たちと一緒に、あなたにぴったりのキッチンを作りませんか? 

NOKKIへのご相談はLINEからお気軽にどうぞ。

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ワークトライアングルについてはこちらの動画で詳しく解説しています。

 

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NOKKI(ノッキ)は、『キッチンからはじめる住まいづくり』をテーマに、2023年11月に福井県森田地区にオープンしました。

 

従来の間取り先行型の家づくりではなく、キッチンから始まる「暮らし方」を体験できます。

幸福度No.1と言われる北欧基準の幸せな暮らし方を、お客様にご提案いたします。

「キッチンからはじめる住まいづくり」にふさわしい、延べ床面積2000㎡の日本最大級の輸入キッチン機器を体験いただけるショールームです。

 

またウェルビーイングをコンセプトとした8つのエリアや、実際にお客様が暮らしを想像できるモデルルームを3つご用意しております。

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日本一の幸福度といわれる福井で、全国の建築デザイナーやインテリアコーディネーター、収納アドバイザーなどトッププロ達とお客様とをマッチングし、専門家と一緒に理想の住まいづくりをサポートいたします。

 

ぜひ一度お越しください!

 

北欧キッチン&インテリア スタジオ NOKKI(ノッキ)

住所: 福井県福井市定正町102

定休日: 年中無休(年末年始除く)

営業時間: 平日 10:00〜18:00 (完全予約制)

      土日祝 10:00〜18:00

電話番号:0776-56-7055

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